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スタッドレスタイヤの技術

凍った道にはスタッドレスタイヤは必須

雪道や凍結した道を走る場合に必須のスタッドレスタイヤ。
スタッドレスタイヤは近年飛躍的に進化しました。
今回はスタッドレスタイヤの技術について解説します。

スタッドレスタイヤとは

通常のタイヤとの違いはゴムの素材です。低温でも硬くなりにくいゴムを採用し、雪道や凍結した道を安定して走行できます。
また、通常の路面でも問題なく走行できるように設計されています。
見た目の特徴は、タイヤのトレッドにブロックが設けられ、そのブロックに切れ込みを刻まれていることです。
この切れ込みが雪を踏み固めて抵抗を増やす雪柱せん断力と、ブロックの角で雪をひっかくエッジ効果、ゴムが低温になるとくっつこうとする凝着摩擦力を使って、駆動力や制動力を生み出しています。

スタッドレスタイヤが開発された背景として、タイヤに鋲を埋めこんだスパイクタイヤがあります。
スパイクタイヤはアスファルトを削り、粉塵を巻き上げる粉塵問題があるため、スパイクタイヤが規制されることになりました。

スタッドレスにもチェーンは必要?

スタッドレスタイヤを装着していれば、基本的には雪道や凍結した道を走行はできます。
しかし、路面によってはチェーンの装着が必要になるチェーン装着車以外通行止めだとスタッドレスタイヤでも走行できません。
そのため、寒冷地ではなるべくチェーンを携帯しておきましょう。

最新のスタッドレスタイヤの技術

スタッドレスタイヤは、濡れた路面だとグリップ性能が低下してしまう欠点がありました。そこで各タイヤメーカーは安全面を考え、雨の日でもグリップするスタッドレスタイヤを開発しました。
例えばヨコハマタイヤのアイスガード6は、濡れた路面で急ブレーキをかけた場合の停止距離が従来のスタッドレスタイヤより5%短いそうです。

また、スタッドレスタイヤは通常のタイヤより柔らかいゴムを使っているので摩耗しやすく、経年劣化が路面での走行性能を落としてしまうため、寿命が短い製品です。
そのため、摩耗やゴムの劣化を抑える技術が進化し、従来品より1シーズンは長く使えるようになりました。

ダンロップのスタッドレスタイヤ

各タイヤメーカーは雪道や凍結した道を安全に走れるようスタッドレスタイヤの研究を続けています。
その中でもダンロップのスタッドレスタイヤは様々な環境で何度も走行テストを行っています。
また、スーパーコンピューターによるシミュレーション技術「デジタイヤ」でアイスバーンでも安全に走行できるスタッドレスタイヤ「MAXXシャープエッジ」を開発しました。
ダンロップ独自のサイピング技術により、氷上でのブレーキ性能がアップしています。