1. >
  2. >
  3. タイヤの基本構造について

タイヤの基本構造について

自動車

タイヤは車やバイクの荷重を支えながら、熱や衝撃などに耐える必要があるため、複雑で緻密な構造となっています。
そのため、ゴムだけではなくワイヤーや繊維などの部材を組み込んでいるのです。
タイヤの基本構造について解説します。

タイヤの構造

タイヤはトレッド部、ショルダー部、サンドウォール部・ビード部のゴム層、ベルト、カーカス、ビードワイヤーなどの部材で構成されています。

トレッド部

タイヤが路面と直接接する部分です。路面からの衝撃や外傷から内部を守る役割を持っています。
表面には模様(トレッドパタン)が刻まれ、排水やスリップ防止の性能を発揮します。

ショルダー部

タイヤの肩の部分です。厚いゴム層でできていてカーカスを保護し、熱を発散させる機能を持っています。

サンドウォール部

走行時、最も屈曲の激しい部分です。カーカスを保護して伸びを防ぐ役割を果たしています。
また、タイヤサイズやメーカー名、パタン名が表示されている部分です。

ビード部

ホイールと結合する部分で、空気を充てんした際にタイヤをリムに固定します。

ベルト

トレッドとカーカスの間のコート層です。カーカスを締めつけてトレッドの剛性を高めます。

カーカス

タイヤの骨格で、荷重の衝撃や空気圧に耐える仕組みを持っています。
種類やサイズによってポリエステル、ナイロン、レーヨンコードなどを使用しています。

ビードワイヤー

スチールワイヤーを束ねてゴムで被覆した補強材です。
カーカスコードの引っ張りを受け止めリムを固定します。

タイヤの構造について解説しましたが、タイヤには空気抜けや摩耗するという課題があります。
構造を理解し日頃から摩耗や空気圧をチェックするようにしてください。

扁平率とは

タイヤの断面幅に対する断面の高さの比重を表す数値です。
扁平率が小さくなるとトレッドの接地長は減りますが、接地幅は増えます。そうするとタイヤはエンジンのパワーをより路面に伝えられるのです。

タイヤの規格について

タイヤには国ごとによって規格が異なります。

JATMA規格

一般社団法人日本自動車タイヤ協会(JATMA)が定めるタイヤ規格です。
日本国内のタイヤメーカーはこの規格を基準にしています。

ETRTO(エトルト)規格

ヨーロッパで採用されている規格です。スタンダードタイヤとレインフォードタイヤの2種類があります。

TRA規格

アメリカの規格で独自のサイズや強度の表示方法を採用しています。サイズ表示にPとあるタイヤがTRA規格です。