覚えておきたいタイヤにまつわる用語を紹介します。
聞きなれない用語もありますが、覚えておくと何かあった場合きっと役に立つでしょう。
トレッド
路面と接触する部分のゴム層です。
路面の衝撃をタイヤ内部から守るため、寿命に影響します。
また、車の運動性能に大きな影響を受ける部分で、トレッドが広いとコーナーリングがしやすくなります。しかし、ボディ幅が大きくなるため小回りが利かないデメリットもあるのでバランスが求められる部分です。
ブロックパターン
タイヤのトレッドが独立したブロックで形成されたものです。
スタッドレスタイヤやスノータイヤに採用されています。
駆動力や制動力の高さが特徴で、ぬかるみや雪上でもグリップする半面、摩耗が早いのが欠点です。
慣らし走行(皮むき)
新品のタイヤは製造工程の中で離型剤などの薬品が塗られています。また、タイヤにはひげのような突起物が多数出ている状態です。
その薬品や突起物を落とすために走行させることを慣らし走行(皮むき)といいます。
どのようにするのかというと乗用車だと80km/h以下で走行距離100km以上走行すればいいでしょう。急発進や急ブレーキを控えて丁寧な走行を心がけてください。
慣らし走行をすることで、トレッドの剥離防止やタイヤとリムを馴染ませる効果があります。
スリップサイン
タイヤの摩耗状態をチェックするためのサインです。
タイヤの溝の奥の盛り上がった部分で、数カ所に設置されています。
タイヤが摩耗し溝の深さが1.6mmになるとスリップサインが現れるので、タイヤの使用限度として交換しなくてはいけません。
車検での合格基準なので、1.6mm以下だと不合格です。注意しましょう。
また、雨天時に走行させるとハイドロプレーニング現象を引き起こし大変危険です。
ハイドロプレーニング現象
濡れた路面を高速で走行しているとタイヤと路面の間に水膜ができることで、車が浮いた状態になりハンドリングやブレーキングができなくなる現象です。
特にスピードを出す高速道路で発生しやすく、事故の原因となっています。
もしも、ハイドロプレーニング現象が発生した場合の対処法は車を操作できない状況のため、アクセルをゆるめ減速させる方法しかありません。
原因はタイヤの溝が使用限度なほどすり減っている状態や空気圧不足、スピードの出しすぎで発生します。
雨天時はタイヤの状態が問題ないかチェックして、スピードは控えめで走行するようにしましょう。