新品のタイヤに挟まりやすい「小石」
ふとタイヤを見ると、タイヤの溝の部分に小さな石が挟まっていることがあります。
この石は取り除いた方が良いのかな、それとも放置しても問題ないかな、と悩んだことがある人は多いのではないでしょうか。
小石はある程度走ったタイヤの溝に挟まることもありますが、溝が深くてゴムが柔らかい新品タイヤは特に挟まりやすいという特徴があります。
そのため、タイヤ交換をしたばかりの時には特に挟まりやすくなるので注意しましょう。
溝に挟まっている小石は、すぐに何かのトラブルを引き起こすことは少ないものです。
しかし、放置するとトラブルの原因になってしまうことがあるため、定期的なメンテナンスをする際にできれば取り除いた方が良いでしょう。
小石がタイヤの溝に挟まっていると、石の大きさによっては走る時に異音がしたり、タイヤが何かに乗り上げているような振動の原因となります。
小さな石で溝の中に埋まっているものは挟まっていても気づかないことが多いのですが、ドライバーが気づくような大きめの石なら速やかに取り除きましょう。
取り除くには千枚通しやドライバーが必要
タイヤの溝に挟まっている小石を素手で取ろうとしても、なかなか簡単に取れるものではありません。
無理に素手で格闘せず、マイナスドライバーや千枚通しなどを使うと比較的簡単に取れます。
手で取ろうとしても、手を傷つけてしまう可能性が高いのでNGです。
千枚通しやドライバーを使う際には、タイヤに対して垂直に当てないように注意してください。
力を入れた時に、タイヤに傷をつけたり穴をあけてしまうリスクが高くなります。
できるだけタイヤの表面と平行になるようにドライバーや千枚通しの先端を当てて、小石を掻き出すような感じで取り除きましょう。
小石を放置するとどんなトラブルが起こる?
小石を放置していても、走行中に自然に取れてくれることはあります。
しかし場合によっては、走行中に挟まっていた小石が遠心力によって飛び出し、他の車のフロントガラスに当たってしまうこともあります。
そうすると、路上でトラブルになる可能性があります。
また、他人の車を傷つけなくても、飛んだ小石が自分の車のフェンダー内部に当たってしまうこともあります。
さらに溝に挟まった小石を放置すると、タイヤが路面に接触する時には小石がタイヤの表面に圧をかけることになります。
小石の先端がとがっていると、その圧が少しずつタイヤのゴム素材に食い込み、やがては穴をあけてしまうかもしれません。
新品のタイヤなのにすぐパンクしたという時には、もしかしたら小石が原因だったということも考えられるでしょう。
そうしたトラブルを回避するためにも、タイヤの溝に挟まっている小石は放置せずこまめに取り除くことをおすすめします。