走る路面に合わせたトレッドパターンの選び方
マウンテンバイクのタイヤ選びにおいて最も重要となるのが、普段どのような路面をメインに走るのかをしっかりと想定し、それに合わせたトレッドパターンを選ぶことです。
マウンテンバイクと一口に言っても、きれいに舗装された街中のアスファルトを走るのか、それとも木の根や岩がゴツゴツと飛び出した本格的な林道を走るのかによって、最適なタイヤの形状はまったく異なります。
例えば、週末に険しい山の中に入ってオフロード走行を楽しむのであれば、土や泥にしっかりと食い込んで強烈なグリップ力を発揮してくれる、ブロックが高くて間隔の広いタイヤを選ぶのがおすすめです。
このようなブロックパターンのタイヤは、ぬかるんだ泥道でもタイヤの隙間に泥が詰まりにくく、常に安定した走行をサポートしてくれます。
一方、通勤や通学などで舗装路を走ることが多い場合は、ブロックが低くて密集しているタイプや、タイヤの中央部分が平らになっているセミスリックタイプのタイヤを選びましょう。
舗装路でブロックの高いタイヤを履いてしまうと、路面との摩擦抵抗が大きくなりすぎてペダルを漕ぐのが重く感じてしまうだけでなく、ブロックがすぐにすり減ってタイヤの寿命を縮めることになります。
自分の走るフィールドを思い描きながら、最適なパターンのタイヤを探すのがマウンテンバイクの醍醐味の一つと言えます。
タイヤの太さが乗り心地と走破性に与える影響
マウンテンバイクのタイヤは、他の自転車に比べて圧倒的に太く設計されていますが、このタイヤの太さも乗り心地や走破性に非常に大きな影響を与えます。
現在主流となっているマウンテンバイクのタイヤ幅は、およそ2インチから2.5インチ程度です。
しかし、最近ではさらに太いプラス規格と呼ばれる2.8インチ以上のタイヤや、雪道や砂浜でも走れるファットバイク用の極太タイヤなども人気を集めています。
タイヤが太くなることの最大のメリットは、タイヤの中に入る空気の量が増えることによってクッション性が飛躍的に向上し、路面からの不快な振動や強烈な衝撃を優しく吸収してくれることです。
長時間のライディングでも手首や腰への疲労が蓄積しにくくなり、荒れた路面でも自転車が跳ねることなく安定して進めます。
さらに、タイヤが太いと地面と接触する面積が広くなるため、急な上り坂や滑りやすい下り坂でもタイヤが空転しにくく、しっかりと地面を捉えられます。
ただし、タイヤが太くなればなるほどゴムの量が増えて重量が重くなり、漕ぎ出しが重く感じられたり、軽快なハンドリングが損なわれたりするというデメリットも。
スピードを重視するのか、それとも安定感や乗り心地を優先するのかを天秤にかけながら、自分にとってベストな太さを見つけることが大切です。
チューブレスレディタイヤの圧倒的なメリット
これからマウンテンバイクのタイヤを新しく購入するのであれば、ぜひおすすめしたいのがチューブレスレディという規格のタイヤシステムです。
従来の自転車のタイヤは、タイヤの内側に空気を入れるためのチューブが入っているのが当たり前でした。
しかし、チューブレスレディはその名の通り、専用のリムテープとバルブ、そしてシーラントと呼ばれるパンク防止用の液体をタイヤの内部に注入することで、チューブを使わずに空気を保持する仕組みになっています。
チューブがないことの最大の利点は、段差に勢いよく乗り上げた際にチューブがタイヤとホイールの間に挟まって穴が開いてしまう、いわゆるリム打ちパンクのリスクがほぼ0になることです。
パンクの心配が減るため、タイヤの空気圧をこれまでよりも限界まで低く設定することが可能になります。
また、低圧にすることでタイヤがよりしなやかに変形し、木の根や岩などを包み込むように捉えて信じられないほどのグリップ力を発揮してくれるのが特徴です。
万が一小さなトゲなどが刺さって穴が開いてしまった場合でも、内部に入っているシーラント剤がすぐに穴を塞いでくれるため、そのまま走り続けられるという心強いメリットもあります。
導入には専用のホイールや少しの知識が必要になりますが、一度その快適な乗り心地と安心感を味わってしまうと、もう元のチューブ入りタイヤには戻れなくなるかもしれません。